まず4月からの新年度に向け、新社会人のクルマ需要があると言う事が一番の要因です。また四月になると大学入学の時期にもなりますから中古車の需要は増えます。都心や都会住まいの大学生には関係ありませんが、地方は大学が割りと僻地や郊外にあることが多いため中古車の需要が高まります。また企業の決算期がこの時期に集中していることもあり、中古車買取店もこの時期に決算の場合が多いです。中古車買取店もとにかくクルマを集めています。

ディーラーさんも決算期に向けて新車の契約を取るために、中古車の下取りを頑張ってくれやすい時期です。

そして、これがかなり大きな理由かもしれませんが、4月1日 時点でのオーナーに自動車税の納税義務が発生するという事情があるのです。手放す人はこの3月までに売却したほうがいい、と言うのはこの点も大きいかもしれません。

そして4月以降に売却する場合、売るクルマなのに税金を払うことになります。

そして相場はその分を考慮はしないのです。また3月末納車と入れ替えに入庫した大量の下取り車が市場に出てくることも予想されるので、完全に供給過多の傾向になります。買取の需要は落ち着いてきます。

このような理由から相場が下落するため、かなり割りの悪い売却になることが多いです。

次に需要が多いのは長期連休の前後です。例えばゴールデンウィークの後は「久しぶりに車に乗ったらもっと良い車が欲しくなった。夏までには買い換えようかしら」という人もいるのではないでしょうか。

上記のようなことから、お盆明け～9月いっぱいくらいもかなり売却される方の多い時期かもしれません。中間決算の時期とかぶることも要因の一つと思われます。

ただ、注意していただきたいのは、「春先まで待つと上がる」ということはあまりありません。

値下げは無いにしても、春先に売ったからといって値上がりするとは限りません。基本は思い立ったら「すぐ！」です。

ただ、4月の中旬などでしたらゴールデンウィークの前後を狙う。お盆が近いならお盆まで待つなど「少しの時期なら見送ることもあり」です。